twitterはキャズムを越えたのか
最近ネット業界の人と話をしていて「twitterはキャズムを越えた」と聞くんだけど、何をもって「キャズム越え」を言ってるんだろう。
そもそも、キャズムを越えるというのはムーアが提唱したキャズム理論から来ている表現で、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間には大きな溝があり、それを超えると「キャズムを超えた」と定義している。
そこでは
- イノベーター 2.5%
- アーリーアダプター 13.5%
- アーリーマジョリティ 34%
- レイトマジョリティ 34%
- ラガート 16%
とセグメントされており、キャズムを超えたというのはイノベーター2.5% + アーリーアダプター13.5% = 16% ということがわかる。
よって、マーケット(この場合はインターネット人口が分母だろうか)の16%に普及すれば、キャズムを超えたことになると言えるだろう。
ではtwitterの場合はどうか。
現状、日本のでのインターネット人口9000万人とした場合、その16%だと1440万人となる。
twitterから明確な発表はないが、先日のデジタルガレージの決算発表にて「世間で言われているのは500万人ほど」とコメントしたことから、500万人ほどは間違いないだろう。
であれば、現状インターネット人口の6%ほどなので、まだまだキャズムを超えたとは言えない。
逆に日本でキャズムを超えたWebサービスは、ニコニコ動画、mixi、GREEなど、会員数が1440万人を超えたサービスであろう。